今まであずきちゃんは、英語で「才能」って言う時、talentやabilityを使っていた。
でも、結構この言葉も耳にする。
It’s a gift.
(gift:天性の才能、特別な能力)
まさに天からの贈り物って感じで、素敵。
みなさんもご存知の通り、辻井伸行さんは全盲のピアニスト。
これぞGift(才能)と言えるだろう。
しかし、プロになるまで決して楽な道のりではなかった。
伸行さんのお母さまのいつ子さんは、伸行さんが全盲だと知らされた時、大きなショックを受けたという。
「神様は、伸行や私にどうしてこんなむごい試練を与えるのか。私はそんなに悪いことをしただろうか」
事情を知ったいつ子さんの親友から手紙が届いた。
「目が見えないと聞いた時は私もショックで、涙が止まらなかった。けれど考えてみれば、世の中には見えるものと見えないものがある。むしろ見えないもののほうが大切であることが多いと私は思うのです。伸行君には、世の中の本当に大切なものを大切だと感じる人になってほしい」
出典:視覚障害(2)本当に大切なものを感じる人に yomiDr.
いつ子さんは多くの人から支えられ、好きなクラッシック音楽を聴く余裕が出てきて聴いていた。
すると1歳に満たない伸行さんが音楽に合わせて足をバタバタさせ、リズムをとっていた。
いつ子さんは「この子は音楽に敏感なんだ」と気付いたという。
2歳3ヶ月の時には、いつ子さんが料理中にジングルベルの歌を口ずさんでいると、それに合わせておもちゃのピアノでジングルベルを伴奏していた。
5歳の時には家族旅行でサイパンに行った際、ショッピングモールでピアノを見つけリチャード・グレイダーマンをアレンジして弾き、周りから歓声が沸いた。
本格的にピアノレッスンを開始したのは6歳の時。
楽譜が読めない伸行さんのために、いつ子さん自身も楽譜の読み方を学ぶなど地道な努力を続けられた。
それから、伸行さんは様々なコンクールで賞を受賞するようになっていく…
伸行さんが世界的なピアニストに成長したのも、何よりずっと伸行さんの側で支え続けてきたお母さま、いつ子さんの献身的な努力と愛情によるものでもあると思う。
たとえ才能を持っていたとしても、努力して開発しない限りその分野では輝けない。
だから伸行さんといつ子さんは二人三脚で並々ならぬ努力をされて来たのだろう。
<自分>は地球世界でたった一人だけだ。これが「個性」だ。その土台の上に「才能」を発揮するようになる。その「才能」を発揮する人も世界で自分一人だけだ。
<個性>は一つだが、自分の個性どおりにさらに開発することができる。開発するとおりに「さまざまな才能」を発揮するようになる。
<自分の個性と才能>を「自分の希望と財産」にして、<自分の仕事>は自分が行なって生きなさい。そうすれば、成功する。
2014年9月21日 主日の御言葉 個性と才能の使命だ
あるとき、伸行さんのお父さまが伸行さんに
「ip細胞の発達で医学がもっともっと進歩したら、目が見えるようになるかもしれない。そうしたら何が見たい?」
と質問した。
すると伸行さんは
目は見えなくても、心の目は見えてるので満足してる。だから、今から見えるようになりたいとは思わないよ。ボクは目が見えなくてもいいんだけど、もし一瞬だけでも目が見えるなら…
お母さんの顔が見たい。
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本当に心のキレイな方だ。
<目>で見えなければ、<考え>て見なさい。
2015年8月4日火曜日の明け方の箴言
いつ子さんの親友がいつ子さんに宛てたお手紙の中に ”世の中には見えるものと見えないものがある。むしろ見えないもののほうが大切であることが多い” とある。
また伸行さんも “心の目で見ている” と表現している。
私たち人間は、目に見えるものを中心に考える傾向がある。
しかし、あることが当たり前になりすぎていて貴重さが薄れているけど、空気や電波、重力など目には見えないけど私たちに必要不可欠なものがたくさんある。
またコロナのような感染症や病気も目には見えないけど、脅威的な力がある。
この世界は、目に見えるものだけで構成されているわけではない。
時代が発達した現代、私たちは見えない世界に目が開かれていくべきだし、貴重さを噛み締めなければいけない。
心の目を発達させて見ると、もっと世界が広く感じる。
心の目を開いて、目には見えない、神様が自分にくれたGift(才能)そしてGift(贈り物)をたくさん受け取りたい。
Lil Dicky – Earth
人が「正しく見ること」と「正しく見られないこと」の差は極と極だ。正しく見るか見られないかによって、心も、考えも、肉の生も、環境も、霊の生も分かれて行く。
2015年7月6日月曜日明け方の箴言